Monday 19 December 2011

パリは危険。

ブログやネット上で怖い話などはあまりしたくないのですが、冬休みにヨーロッパに旅行に行く方などが多いと思うので参考になれば、と言う事でここに書かせてもらいますね。

今回のパリ旅行、クリスマスショッピングシーズンで街はイルミネーションでエッフェルタワーもこんなにきれい。

なのに、今回は2日目にすりに遭ってしまいました。
パリは今年だけでも既に7回目、通算ものすごい数訪れていますが、こんなの初めてでした。
真っ昼間のオペラ。日本人の観光客なら絶対に訪れる場所。ブックオフで日本の本が欲しいし、日本のスーパーマーケットにも行きたいという事で歩いていたら、いきなりジプシーの女の子達7、8人からこれにサインをしてくれ!という感じでまとわりついてきました。
ヨーロッパではチャリティーみたいなので、街の至る所でサインをしてくれ、とか契約してくれ、というお願いをされますが、今回はものすごくしつこかった。
手を持たれたり、べたべたして来たり。
そしてそれを振り払おうとしている際にバッグのファスナーを開け、お財布を抜き取り、現金だけを取り、そしてぽーんとお財布を落として行ったのです。

そして見事だなと思ったのが、ユーロ紙幣だけ数百ユーロ、きれいに抜き取っていた事。
ポンドも持っていたのですがそれには触れず。しかも初日だったせいでお金を下ろしたばかり。いくらカードが使えると言っても、地元っぽいカフェとかだと現金のみのところもあるし、一応、みたいな感じで、おろしたお金をキャッシュで1つのお財布で持っていたのも悪かったけれど、まさか子供達がそんな事をするとは。
カードなどはすべてきっちり残っていたので、そこまで大事にはならなかったけれど、とにかく気分が悪い。
子供達を追ったところで、現金なので自分の物という証拠も無いし、何かされて怪我したりすると怖いので、そのままに。
とりあえず無事だったので、大きなチャリティーをし、彼女達が数日間お腹をすかせずに過ごせるんだ、と思うしかなかったです。

そして、もう1度地下鉄の中でも今回すり未遂が。メトロ1はいつも超込んでいるのですが、そこで両手に荷物を持っている間にお腹の部分がごそごそするな、と思っていたら、やはりバッグをあけてお財布を出していたのです。たまたま気がついて、すぐにバッグを持ったので、大丈夫でしたが、相手のジプシー風の女の子の目をじーっと見ても、何事も無かったかの様に知らんふり。親玉風の18歳くらいの女の子と何かやり取りした後次の駅で降りて行きました。

様々な手口があるので一概に言えませんが、今回は2度ともジプシー風の子達。(子供なので警察に突き出したところで罪に問えないようです)
オペラで遭ったのは難民風。地下鉄で遭ったのは普通の子でした。
もちろん見かけだけでは判断できない事もあるけど、今は子供の犯罪が増えているような気がします。
イルビゾンテで売っているような首から掛けたり、ポシェットになるタイプのお財布をコートの下に付けておいてファスナーを常に閉めておくとか、コートの内側のポケットに大事な物はすべてしまい込むとか。きっとそうする事が一番安全だと思います。





でも数日考えて思ったのが、もしかしたらKate Sheridanの巾着バッグみたいな、バッグを開けると、持ち手の部分がキューっと短くなるようなバッグのデザインだったら子供達のスリからは守れるかもしれないなと思いました。
ファスナーの物に比べると少しバッグを開けたりするのが難しいかもしれないし、気がついてぱっと手を置けば子供の場合そこから無理をしてスリをする事は無いと思います。
これで肩からかけたらひったくりもあいにくいかと思うけれど、ひったくりの場合、下手に抵抗して怪我をするよりは、そのままにしておいた方が良いのかもしれない。

イギリスでは政権が変わってから外国人の受け入れが一層厳しくなりました。
遊びにくるだけでも、以前何か少しでもオーバーステイしていたり、6ヶ月以内にもう1度戻って来たりするだけでも、目をつけられ、そのまま帰国させられる事があります。
以前は私もレコーディングやライブでイギリスに旅行者として来た事がありましたが、今はそんな事は絶対に不可能。
楽器があり、自分のCDでも荷物に入っていよう物ならその時点でお金が発生するんだという事で48時間ほど拘束され、そのまま帰国させれれます(昨日アメリカ人の友人がそれで帰国決定)。
なので、海外に出てイギリスに戻ってくる時はこちらのIDカードが無いととても不便。

今ヨーロッパは本当に経済が悪く、失業率も高く、外国人にまで仕事が回せない、そしてその結果、犯罪が多くなってしまっている事もあると思います。
今までイギリスのやり方に対して、私もイギリスでイギリス人と同じ税金を払っているのに、ベネフィットはもらってないんだから、あなたの国に損はさせてないでしょ?という反発的な気分でしたが、こういった被害があると、その規制をしている事も正しいのかと思えてきます。

こんな話はさておき、パリはとてもきれいだし、着飾ってお食事したり出来る場所がたくさんあるのに、それより先に安全第一、みたいに考えていつも行動しなくちゃ行けないなんてとても悲しい。
でも、これからパリを始めヨーロッパを旅行される皆さん、気をつけてくださいね。
今回はこんなトラブルもありましたが、それをのぞけばとても素敵な時間ばかり。
なので、行く前から心配していても始まりませんが、日本とは全然違うので、とりあえず何か怪しい人たちがいると思ったら、すぐに逆方向に歩いて行くなどして近づかない様にしてくださいね。

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